JR貨物の犬飼新(しん)社長(62)が朝日新聞の取材に応じ、
北海道新幹線の札幌延伸に伴う並行在来線の
函館線(函館―長万部間、約148キロ)の存廃問題について、
「一部でも廃止になれば全国の貨物ネットワークに多大な影響が及ぶ」
との懸念を示した。
新幹線開業によって、並行在来線が廃止になったり、第3セクターの経営になったりすることがある。
幸い東海道新幹線では在来線もJRの経営で、廃止されることはない。
東海道本線は、旅客輸送だけでなく、貨物輸送でも日本の大動脈となっている。
静岡地区の東海道本線は、快速電車は走っていない。
しかし、貨物列車がたくさん走っている。
問題は、北海道新幹線の札幌延伸。
既に、小樽から長万部までは、廃線決定。
函館から長万部までの区間の函館線も廃止か?
そうなると、貨物輸送が途絶える。
札幌から函館(本州方面)への貨物輸送をする、北海道の大動脈が途絶えるのだ。
人口も少なく、旅客輸送では利益をあげることは非常に難しい。
JR貨物だけでは、線路の保守管理は難しいらしい。
トラックや航空機で貨物を輸送する方法もある。
しかし、貨物列車は大量のものを時間通りに運ぶことができる。
最近は、トラックドライバーが減りつつある。
鉄道の貨物輸送の必要性が、以前よりも高まっている。
非常に難しい問題。
そうなると、新幹線の貨物輸送を考えるしかない?
コストは高くなる。
貨物の荷下ろしをする新幹線貨物駅を作らなくてはいけない?
ただ、民間企業であるJRにできることには限りがある。
国全体に関わることなので、国益のことを考えて国が積極的に関わるべきことだと思う。