教育現場でのおかしな校則は、ここ10年ほどの間にも繰り返し話題になっている。
スカートの丈や髪型の指定は定番だが、寒い時期でもコートやマフラー、タイツなどの着用が認められていなかったり、下着の色の確認まで行ったり……といったケースは「人権侵害では」という声がある。
何の目的のためにその校則があるかをもう一度考えたほうがいい。
そして、子どもに対する人権感覚を磨いたほうがよい。
難しいことではない。
自分が子供だったら、そんな校則があっていやではないの?
いやだったらやらないだろう。
子どものことを何もできないと思っているだろうか?
子どもは正しい判断ができないと思っているのだろうか?
あまりにも子どもたちを馬鹿にしすぎているように感じる。
でも、それが問題視されてきた今、正常に戻りつつあるのだと思う。
昔は子どもがたくさんいた。
管理しきれなかった。
それを抑えるのに校則を作り、無理やり抑え込んできた。
しかし、今は違う。
子どもの数は少なくなってしまった。
未来の社会を担う貴重な人材たちだと思う。
それを昔のやり方でやっていっていいのだろうか?
子どもの権利を守るため親は助言や支援する役割を担い、国は必要に応じて親を支援する義務がある。大谷弁護士は「誤解されがちだが、子どもは権利の主体ではあるけれども、大人と同じような自己決定が認められているわけではない。だからこそ、自由に意見表明し、反映される権利が保障されなくてはならない」と説明する。
もっと子どものことを考えよう。
学校だけでなく、家庭、社会全体で。
子どものことを考えるのは、未来のことを考えること。