少年は逃げて英雄となる――――
鎌倉幕府滅亡から始まる一人の少年の物語
『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』の松井優征が描く、
「週刊少年ジャンプ」で大人気連載中の
歴史スペクタクル漫画がついにアニメ化!
鎌倉幕府滅亡の後、
北条家の生き残り・北条時行が動乱の世を駆け抜ける!
北条時行の人生が、漫画化、そしてアニメ化されるとは夢にも思わなかった。
でも、すごく興味深い人物であることは、昔から思っていた。
北条一族が鎌倉を責められ、みんな自刃していくのに、そこから逃れる。
得宗の高時の子。
旧北条一族をまとめるには、うってつけの子ども。
敵方としては、根絶やししなくてはいけない子ども。
それが、中先代の乱で、鎌倉を奪還する。
でも、それだけではない。
彼の人生では、鎌倉を3回奪還している。
もちろん、敵方に奪われるが、逃げて逃げて逃げ伸びで再起を窺う。
そして、敵味方が入れ替わる南北朝。
非常に理解しにくい時代。
その中でも、敵は足利尊氏。
そこは変わらない。
原作がマンガのアニメ。
だから、史実に忠実ではない。
そんなに史料が残っているわけでもないので、忠実に作れるはずがない。
でも、その分、いろいろ脚色ができる。
この時代のことに興味をもち、歴史が好きな子どもを増やしていけたらいいなと思う。
諏訪頼重のギャクがちょっとうるさいが、面白い。
主人公はかわいらしいが、戦いのシーンの描写が残酷なところがある。
そこは、史実に忠実なのかもしれない。
鎌倉殿の義時の子孫、時行。
どう活躍するのか?
伊豆には来るのか?
今後の展開に期待。