よく考えてみると、実朝(柿澤勇人)は頼家(金子大地)の最期のことを知っていたのだろうか?
実朝13歳の時に、頼家が薨去。
北条の手の者によって殺された事実を実朝に伝えられない。
もちろん、一幡(相澤壮太)の最期なども…
北条家の者は、まず言えない。
そして、その他の御家人なども北条の威光を恐れて言えない。
そうなると、公暁(寛一郎)がなぜ実朝を恨むのかも疑問だろう。
三浦義村(山本耕史)は全て知っているから、頼家の最期を公暁に吹き込んだに違いない。
つつじ(北香那)は母として、息子公暁には安らかに生活してほしいと思っていただろうが。
二代目鎌倉殿の息子なのに跡を継げない。
出家させられてしまう。
実朝に、そして義時(小栗旬)に対する恨みは積み重なっていったのだろう。
実朝の同情ごときでは、どうにもならない怒りだろう。
いずれにせよ、実朝と公暁の北条に対する不信はあったのだろう。
実朝は、もっと後鳥羽上皇(尾上松也)に近づきたい。
北条が牛耳る鎌倉から離れたい気持ちがいっぱいだったのかもしれない。
しかし、それは頼朝(大泉洋)が築いた鎌倉に対する冒涜。
義時的には許されるものではない。
だから、公暁の計画を黙認することに。
源仲章(生田斗真)が悪役として大活躍。
頼家の最期を聞き出して、北条を追い落とそうとする。
義時がトウに暗殺命令を出すも捕まってしまう。
このままでは、北条が仲章によって追い落とされてしまう…
危うし、義時。
そして、悲劇は次回に持ち越しに。
その時、義時はどこにいるのか?
仲章は、どうなってしまうのか?
事を終えた公暁は?
そして、事件を知った義村は?
後鳥羽上皇は?
次回は、絶対に見逃せない回になる。