いきなり実朝(柿澤勇人)の夢枕に後鳥羽上皇(尾上松也)の生霊が出てきてビックリ。
昔、頼朝(大泉洋)の夢枕に後白河法皇(西田敏行)の生霊が立ったのと同じ。
実朝の後鳥羽上皇への傾倒ぶりを表す話。
鎌倉で信用できる御家人がいなくなった実朝。
泰時(坂口健太郎)を傍に置くものの、自分の思うように政策を実行できない。
そうなると、気持ちはさらに後鳥羽上皇へ。
それは朝廷など西側の人々も察し、都合の良いように考える。
源仲章(生田斗真)と陳和卿(テイ龍進)の下向もその一環か?
そんな実朝を義時(小栗旬)は面白くない。
のえたちに勧められ、いよいよ執権となる。
頼朝の思い描いていた政治を行うと思っていたけれど…
それが、だんだんと鎌倉ではなく北条のための政治になっていく。
唐船建造なんて、義時にとって何も利益はない。
それで、失敗。
そして、出てきたのが実朝の後継者選び。
なんと、後鳥羽上皇の皇子を次の鎌倉殿にするという。
そして実朝が大御所として支える。
大御所?
全将軍の尊称として鎌倉時代も使われていた。
でも、自称大御所はおかしいと思う。
実朝の考えに政子(小池栄子)も同意。
でも、義時は鎌倉殿を源氏と北条の間に生まれた子を望む。
そうなると、候補は公暁(寛一郎)。阿野時元(森優作)?
義時的には、宮将軍は後鳥羽上皇の言いなりを恐れたのだろう。
ここで義時と政子の間にも隙間風が感じられる。
最後に伊豆の時政(坂東彌十郎)。
権力から離れ、伊豆のいい爺様に。
時政は、女性から人気があったのだろうな。
権力から離れた時政と、権力に取りつかれている義時。
今の様子を比べてみると、いろいろ考えさせられる。