まずは、結城朝光(高橋侃)の件。
朝光は結城氏の祖。
結城氏には後の世に徳川家康の次男秀康が養子に入る。
下総の名家。
頼朝(大泉洋)から可愛がられ、その側近となる。
また、誇り高く気骨ある武将だったと言われる。
「忠臣は二君に仕えず」という言葉は、鎌倉武士にはそぐわない言葉。
だけど、朝光なら言いそうな感じがする。
やっぱり若い鎌倉殿頼家(金子大地)はダメだった。
安達景盛(新名基浩)の愛妾に手を出すなんて…
そんなことをやったら自分の立場がダメになるのが分からなかったのか?
安達景盛って盛長(野添義弘)の息子だよ。
流人時代から頼朝に尽くした安達盛長!
あまりにも酷いので、これは吾妻鏡の誇張?脚色?だったのかもしれないけど。
そして、権威が落ちた頼家のために景時(中村獅童)が考えたのが朝光への讒訴。
昔、上総介広常(佐藤浩市)を討った時のように御家人たちをまとめようとしたのだろう。
しかし、鎌倉殿の力もなく、後ろ盾になるものがいない景時には、そんな力もない。
御家人たちからの信望がない。
そこを、三浦義村(山本耕史)に見透かされてしまった。
義村が自ら動き出した!
梶原景時の変。
もう、景時は鎌倉には、東国武士の中にはいられない立場になってしまった。
後鳥羽天皇(尾上松也)の誘いがあれば、載ってしまう。
ドラマでは、その最後はなかったが、駿河の国清見関で合戦。
近くの山で討ち死にしたという。
その最期の地は「梶原山公園」となっている。
静岡・清水の夜景がきれい。
10年ほど前に1度行ったことがある。
「あの景時はここで滅んだのか…」と夜景を見ながらジーンとした。