まさか最初から来年の大河ドラマの主人公家康(松本潤)がでてくるとは…
家康の愛読書は、吾妻鏡だったから。
いよいよ承久の乱。
三浦義村(山本耕史)は、状況を見て、弟胤義(岸田タツヤ)と連携を取ろうと窺うが…
初めは18騎だった泰時(坂口健太郎)の軍勢は19万(?)に膨れ上がる。
京都手前の宇治川で、官軍と決戦。
宇治川は、源頼政(品川徹)の挙兵、木曽義仲(青木崇高)討伐の戦に続いて3度目。
泰時は、筏を使って渡ったという。
かつて義仲討伐の時に先陣争いをした2人の御家人は、既に他界している。
今回の大河では描かれなかったけれど…
梶原景季(柾木玲弥)は梶原景時(中村獅童)の乱で亡くなっている。
佐々木高綱(見寺剛)も亡くなっているが、宇治川を渡河をした功は佐々木氏にもあったらしい。
後鳥羽上皇(尾上松也)は、後白河法皇(西田敏行)並みの罪の擦り付け。
後白河法皇の時は、頼朝(大泉洋)からは罪は問われなかった。
しかし、義時は違う。
上皇を隠岐に流罪。
朝廷と鎌倉の立場が逆転。
もう、西の言いなりにはならないという義時の強い意志だろう。
その後、のえ(菊池凛子)によって毒を盛られる。
体が弱っていく義時だが、のえに問い詰める。
のえは認め、無二の親友の義村が毒を手に入れたことを伝える。
のえの子、北条政村(新原泰佑)の烏帽子親は義村。
ここでも、義村の野望が表れる。
義時もそれを見通すが、今後も北条を支えるように頼む。
ここで一番の衝撃的な事実は、「おなごはキノコが好き」というのがウソだったこと。
そして、いよいよ義時最後のシーン。
尼将軍(小池栄子)と執権。
今まで13人もの人を殺めてきた。
その中に頼家(金子大地)の名前が!
政子的には、直接聞くのは初めてのこと。
そして、義時は隠岐の上皇様の血を引く帝が、返り咲こうとしていることを危惧。
いくら何でも、皇族を手にかけるのは…
体調の悪い義時に政子は、薬を渡さない。
義時62歳、当時としては長く生き過ぎたのか?
結果的に政子が引導を渡したような感じになった。
このドラマ、史実と空想を上手にミックスして描き、巧みだなと思う。
史実として理解してはいけないが、歴史に詳しくないとここまで練り上げることはできない。
歴史上の事実は変えられないが、不明になったこともたくさんある。
そこを上手に脚色した脚本家三谷幸喜は凄いと思う。
また、大河ドラマを作ってほしい。